2013年11月11日月曜日

ソビエト時代のカメラ特許を探して読んでみる

TwitterのTLで日本とソビエトの間でのカメラ技術の交換が話題になった。

なんでも昭和38年にソビエトから使節団が来て、コパルや小西六と技術提携をしたようだ。

そんなわけで当時のソビエトのカメラ特許が探せないか調べてみた。

いろいろ調べた結果、特許検索はEspacenetでできることがわかった。

Espacenet日本語トップページ

画面左のメニューから「高度の検索」をクリックして検索画面に入る。


ポイントは公報番号にSU(Soviet Union)をいれること。
1980年代以降は英語のキーワード検索ができるので「名前でのキーワード」に入力する。
それ以前はIPC分類による検索となるので、カメラならG03B17を入れる。
発行年の指定は「公報発行日」に西暦(たとえば1965)を入力する。期間指定はできない。

特許は1924年から収録されている。全期間でG03B17を指定して検索すると300件ほど見つかる。

  

「英語の発明の名称は利用できません」(本来は発明の名称)をクリックすると閲覧の画面に入る。


画面左側の「原文献」をクリックすると特許のトップページが出る。
「Page」の右のプルダウンメニューから"Claims Drawings"を選ぶと図面が見られる。
とりあえず、「Download」をクリックして特許のpdfファイルを手に入れよう。

こいつを何とかして読みたいときはGoogleDriveの力を借りる。


まず、「アップロード設定」で「アップロードしたPDFや画像ファイルからテキストに変換」と「アップロード前に、毎回設定を確認する」をチェックしておく。

画面右側の赤い矢印をクリックして先ほど手に入れた特許を選択し、アップロードする。
このとき、アップロード設定の画面が出るので、「ドキュメントの言語」をロシア語にしておく。


アップロードが完了するとOCR済みの文書が表示されるので、クリックして開く。
文書の原画像とOCRで読み込まれたロシア語の文書が一頁おきに表示される。


最後に機械翻訳をかける。「ツール」メニューから「ドキュメントを翻訳」を選ぶ。
翻訳したい言語を選択して(英語がお勧め)「翻訳」ボタンをクリックする。


なにやらひどい訳だがそれらしいことが書いてあるのがわかる。
OCRと翻訳の精度が上がればこの状況も改善するかもしれない。

ソビエトの特許探しをしたいという物好きの参考になれば幸いである。

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